読み終わった本が溜まってきてます…。
役に立たないだろうレビューですが、そこはまぁ自己満足ってことで。
どれから書こうか迷ったのですが、とりあえずシリーズ物をまとめて書こうかと。
「しゃばけ」シリーズの「ぬしさまへ」「ねこのばば」「おまけのこ」で。
ものすごーく長くなってしまったので続きにしまっておきます…。

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「ぬしさまへ」「栄吉の菓子」「空のビードロ」「四布の布団」「仁吉の思い人」「虹を見し事」、以上全6編の短編集。
「ぬしさまへ」は、モテモテ仁吉が受け取った(と言うか勝手に袖に入れられていた)とんでもなく悪筆な付け文(ラブレター)がきっかけで、火事の合間に起きた殺人事件の真相を追っていくお話。
「栄吉の菓子」は、若だんな・一太郎の親友・栄吉の菓子が絡んだ事件のお話。
とんと腕のない菓子屋の跡取り息子・栄吉の作った菓子を食べてご隠居が亡くなってしまい、当然栄吉が容疑者に。
容疑はすぐに晴れたものの、周りからの訝しげな目は収まらない。そんな渦中にある栄吉の為、若だんなが事件の真相を探る。
「空のビードロ」は、一太郎の腹違いの兄・松之助のお話。
奉公先の桶屋・東屋で、松之助は動物殺しの疑いを掛けられるが、そこの娘の口添えで疑いは逸らされる。動物殺しのゴタゴタの中、松之助はまるで空を思わせる色の高級なビードロの根付を拾う。
番頭の思いや奉公先の娘の思惑に、松之助の心中は穏やかでない方向へ転がっていくが…。
思い悩む松之助に対し屈託無く「兄さん」と接する一太郎の姿に、私も胸が熱くなりました。
「四布の布団(よののふとん)」は、誤って届けられた若だんなの四布(布団の幅)の布団から、女の泣く声が聞こえて…というお話。
布団の誤納品の件で繰綿問屋の田原屋へ長崎屋ご一行が訪れた際、殺人事件に遭遇する。殺されたのは田原屋の番頭。一太郎たちはまた事件の真相を追っていく。
「仁吉の思い人」は、タイトル通り仁吉の恋のお話。
道を歩けば袖に大量の付け文を入れられる程のモテモテ仁吉の恋のお相手は同じ妖・吉野。平安の世からお互い見知りする仲。
しかしその吉野には別に思う相手・鈴君がいて、しかもその相手は人間。長命な妖と人間では、当然人間のほうが先に死んでしまう。しかし吉野は鈴君が死んだ後も転生を待ち、探し出しては添っていった。そして江戸の世になり、鈴君の転生を待つ吉野、そして仁吉は…。
「虹を見し事」は、仁吉と佐助の様子が普段と変わり、妖達も現れない、そんな急に起こった異変に何とか真相を見つけようとする若だんなのお話。
不意に起こった不可解な異変と、普通では考えられない「自分の思ったことが現実になる」事で、自分は誰かの夢の中にいるのでは、と考えを巡らせる若だんな。さて、真相は如何に?
それにしても仁吉も佐助も、やっぱり仁吉と佐助なのですね(笑)
私的評価 ★★★★☆
話は充分すぎるほど満足なんだけど、長編も読みたいなぁという気持ちで星ひとつマイナスで。
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「茶巾たまご」「花かんざし」「ねこのばば」「産土」「たまやたまや」、以上全5編の短編集。
「茶巾たまご」は『一太郎の元に福の神が!?』というお話。
病弱は筋金入りの若だんなが何故か異様に体調が良い等、良いこと続きの一太郎とその周り。そんなツキの回りは、若だんなが金次という必要以上に見目のみすぼらしい男を拾ったことから始まっていたのに気付き、金次が“福の神”ではないかと思いだす。
そんな中、一太郎の腹違いの兄・松之助に来た縁談話の相手が殺された。またも一太郎は真相を追っていく。
金次がなかなか良いキャラしてます。
「花かんざし」は若だんなが幼子を保護したのがきっかけとなり、深川の材木屋での事件を解くことになるお話。
しょっちゅう寝込む若だんなが、珍しく手代達と外出した盛り場で、妖を見ることができる幼い女の子・於りん(おりん)を保護する。
於りんが深川の材木屋・中屋の娘であることがすぐに分かり送り届けるが、「帰ったら殺される」という於りんの言葉がひっかかる若だんなは、委細を聞き出す。その直後に中屋の乳母の死体が見付かって…。
「ねこのばば」は立て続けに3つの事件に出会い、真相を追う若だんなのお話。その事件の内容は、「若だんなお気に入りの『桃色の雲』紛失」「猫又が上野の広徳寺に捕まった」「坊主が縄も無いのに首吊り」。
馴染みの岡っ引きから「広徳寺境内の木に多数の巾着がぶら下げられている」という奇妙な事件を持って来られ、これまた馴染みの猫又・おしろから「猫又になりかけの猫・小丸が広徳寺に引き渡されたので助けてほしい」と頼まれた若だんなは、仁吉と佐助を伴って広徳寺に向かった。が、訪れてすぐに死体を見付けてしまう。
人の心の弱さとか、そういうものも考えさせられる話でした。
「産土」は長崎屋の手代で犬神の佐助がメインのお話。
経営が立ち行かず近所の店がどんどん潰れていく中、佐助が奉公する店も順風満帆とは言えない状況に陥ってきてしまっている。そんな中、店の主人が「信心すれば金が湧き出る」という怪しい宗教に身を染めてしまった。
この件に妖が絡んでいると気付いた佐助は、何とか店を守ろうとするが、妖の手は若だんなにまで伸びて…。
これまでの「しゃばけ」テイストとはちょっと違う感じの話で、すっごいドキドキしましたよ!
「たまやたまや」は、一太郎の親友・栄吉の妹、お春の縁談のお話。
お春に良い縁談が持ってこられたが、お春は少なからず一太郎に好意を寄せている。しかし大店の長崎屋の跡取り息子と添うことなど到底無理な話。そこで栄吉は一太郎本人にお春の想いを断ち切らせてくれと頼む。
妹のように慕うお春の相手を見定めようと、一太郎は無断で外出をするが、出先で武家のいざこざに巻き込まれてしまう。
一太郎にとってお春は「妹」でしかないけれど、それでも大切に思う気持ちが伝わってきました。
私的評価 ★★★★☆
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「こわい」「畳紙」「動く影」「ありんすこく」「おまけのこ」、以上全5編の短編集。
「こわい」は“狐者異(こわい)”という、妖でありながら同じ妖からも仏からも忌み嫌われる存在のお話。
桁外れの病弱っぷりで今日も寝込んでいる若だんなは、親友の栄吉と喧嘩をしたことを気に病むあまり、なかなか体調も良くならない。喧嘩の原因は、栄吉の菓子作りの腕に関して。そんな時、庭に現れた狐者異が「職人の腕が上がる薬」を持っていると言う。その薬を気に掛けたのは若だんなだけではなく…。
個人的には、腕の悪さを自覚した上で一本筋が入ってる栄吉が良いなぁと思いました。
「畳紙」は、「ねこのばば」収録の「花かんざし」に登場した紅白粉問屋の娘・お雛と、若だんなの部屋に住まう妖・屏風のぞきのお話。
厚化粧にも程があるお雛の真っ白い顔には、本人も明確にできない心の奥底に眠る思いが隠されていて。仕方なしにお雛の元へ訪れる羽目になった屏風のぞきとの会話でお雛は…。
“畳紙(たとうがみ)”は懐紙のことで、このお話ではお雛が使っていた白粉を入れていた紙のこと。
「動く影」は、まだ仁吉も佐助も長崎屋を訪れる前の幼い若だんなと栄吉、そして子供達のお話。
子供達の間で『障子に映る影が動く』という噂が広まり、その謎を解く為に一太郎(若だんな)は家を抜け出して、栄吉や近所の子供達と一緒に町を駆け回る。
五歳にして冷静且つ的確に状況分析する一太郎。さすが伊達に寝込んでばかりじゃない。
「ありんすこく」は、あの病弱若だんなが「吉原の禿(かむろ)を足抜けさせる」と仰天発言するお話。
まぁ、勿論この仰天発言には理由がある訳ですが、足抜けなんてそう簡単に出来るものではない。捕まればきつい仕置きが待っている。
ではどうやって上手く足抜けさせるか。そして成功するかに思われた矢先に思わぬ邪魔が入り…。
「畳紙」と同じく、“人の心”を書いたお話でした。“禿”とは、上級遊女に仕えている見習い少女のこと。
表題作の「おまけのこ」は、他のお話でもとにかくかわいい妖“鳴家(やなり)”のお話。
とても綺麗な月の玉(と鳴家が思っている大きな真珠玉)がきっかけで、意図せず屋敷から飛んで行ってしまった鳴家の大冒険。長崎屋でも事件が起こっているのですが、鳴家のほうへ目が行ってしまいます。
作中では怖い顔とされている鳴家ですが、挿絵はなんか愛嬌あるし、ドラマ版のCG鳴家もかわいらしい顔してるんだよなぁ。
私的評価 ★★★★☆
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これで「しゃばけ」シリーズの文庫に落ちてる分は全部読んだことに。
ふと、どれくらいで文庫に落ちてるのかなぁと思って、「おまけのこ」の単行本と文庫の初版年月日を比べてみたら、約2年空いてました。まだ2タイトル文庫に落ちていません。
で、単行本買ってしまったよー。
ホント、我慢の利かない女で情けない。今月末から年始にかけて忙しくて、本を読む余裕もなくなると思うので、今日明日でたんまり読もうっと♪
これ書くのにものすごく時間がかかってしまって、その間に読んでればよかったかなぁ、なんて。
言葉を選ぶから時間がかかっちゃうんですよね…。レビュー書いてる人ってすごいなぁ!自分メモ読んだ物リスト(読んだ順)
・ボクの町
・ドミノ
・東京大学応援部
・悪夢のエレベーター

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